赤い塔の先が、めざすシフスヘーベヴェルクだった。高い方の運河の先が飛び出しており、その先が水位差38メートルの船のエレベータになっている。並行する二つの水槽を支えるコンクリートの四角いビルディングが6棟、並んで地面からつき出している姿は窓のない団地のように見える。全体はとにかく大きいので、全貌をとらえるにはかなり引かないとダメだ。しかし周囲はまるっきり平地である。上空から撮らねば全景は無理と思われた。はじめて見るシフスヘーベヴェルクがこれというのは、ちょっとショックが大きすぎたかもしれない。とにかく撮影のきっかけがつかめない。予想をはるかに越えた構造物であった。

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