このシフスヘーベヴェルクは、水槽を持ち上げる方法が先日のシャルネベックのものと違っていた。上部の滑車を介してカウンターウェイトと水槽をワイヤーでつなく方式ではなく、水槽の下に大きなフロートを設け、その浮力を利用しているのだ。水槽の上がりきった底部には巨大な丸穴がふたつ開いており、そこにフロートがはまり込んでいるのが見えた。見学ポイントに掲げられた断面図を見ると、丸穴の深さは25メートルぐらいありそうだ。こんなものが戦前からあって、いまだに現役で使われているというのはやはり凄い。それにしてもさっきから動く気配がまったくないのは残念なことである。さっきのロックゲートに比べて、見物人も少なくてうすら寂しい。

さて、ミッテルラント運河はこの先でエルベ川と交差するのであるが、その交差というのは立体交差なのである。これだけでかい水路同士が立体交差するとどういう風景が現れるのであろうか。それも見に行かねばなるまい。

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