目の前を観光船を浮かべた水槽がするするという感じで上って行く。いかにも重いものを上げているぞという豪快な重低音を期待していたのに、やはりここのも電気モーターがひゅーんという軽い音を響かせているだけだ。今回わかったことのひとつ。シフスヘーベヴェルクは見た目ほどはヘヴィメタルではないということ。意外にスムーズな動きをする、どちらかというと軽快なものであるということ。まあどうでもいいような話なのだけど、人は見かけによらないよ、というタイプの存在なのだった。観光船と満載のドイツ人たちを浮かべたまま、水槽が拍子抜けした感じでどんどん上って行った。

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